中土佐町議会定例会会議(H26.3月)

平成26年3月中土佐町議会定例会会議の経過(第2日目)
                         平成26年3月10日(午前10時開議)

議長(岡伊三男君)
 休憩前に引き続き、会議を開きます。                (午前11時09分)

議長(岡伊三男君)
 佐竹敏彦君の発言を許します。

(「議長」と挙手する者あり)

議長(岡伊三男君)
 9番、佐竹敏彦君。

9番(佐竹敏彦君)
 佐竹敏彦です。昨年7月、中土佐町に籍を入れさせていただき、1月に当選証書をいただいた、まだ、ほけの立っている、そういう点ではぴかぴかの1年生で、一番若い町民及び議員でございますので、的外れの質問をするかもわかりませんが、よろしくお願いをいたします。
 一括質問でやらせていただきます。
 最初に、私の所信表明、それから質問に移らせていただきます。
 私は、立候補するに当たりまして、田舎の宝を取り戻すと訴えて立候補させていただき、無投票ながら当選させていただき、向こう4年間政治に携わる者として町運営にかかわる負託を受けたところでございます。
 選挙活動を通じて訴えてまいりました田舎の宝を取り戻す、田舎で生活ができる仕組みを政治の力でつくる、最初は半信半疑で見られておりましたけれども、徐々に賛同いただき、多くの方々から、そのとおりという声をいただくまでになりました。その意味するところは、疲弊する田舎の回復であり、ふるさとの復活を願う人々の率直な気持ちのあらわれではないかと思います。住みなれたところで暮らしたい、仲間たちのいるところで、ともに暮らしたいと願うのは、古来から洋の東西を問わないところでございます。
 多くの方々から、仕事がないので生活ができないというお声をいただきました。今の日本、残念ではありますが、田舎で生活を保障していくという仕組みにはなっていないというのが実情ではないかと思います。
 田舎での基本資産は土地でありますけれども、土地が有効に活用できない、そういう時代状況が田舎の置かれている状況ではないかと思います。かつては、土地や山は財産であり、大きな資産でありました。海もしかりだと思います。五穀豊穣を祈り、豊かな田園と美しい風景、そのさまは豊葦原瑞穂国とうたわれてまいりました。歴史は土地の取り合い、奪い合いであり、そのために戦も起こったところでありました。それほどに重要な資産であり、生産手段でありました。
 世界は土地をめぐって、今も紛争や戦争が起きております。卑近な例でも日本固有の領土であります尖閣諸島や竹島諸島など、土地の取り合いで日本が大変な苦境に陥っているということはご承知のところでもございます。
 土地を 耕し、その成果物で生活する、かつては当たり前でありました暮らしの姿、自給自足経済体制が崩壊したのが、田舎の生活を困難にしている最大の原因ではないかと思います。したがいまして、田舎で生活できる仕組み、田舎の宝を取り戻すとは、土地所有が資産として生活のかてになり得る制度を取り戻すということではないかと思います。世界の常識として当たり前のことであります。田舎にゆとりがあり、養う力を蓄える、そのことが日本の再生であり、日本を取り戻すということではないかと思います。
 私は、町議会議員である政治家として、日本を取り戻す条件は、田舎の復権が前提であるという信念に基づきまして行動してまいりたいと考えており、その視点に立ちまして、さまざまな提案等を行ってまいりたいと考えております。
 田舎を、中土佐町を回りましてさまざまな宝物を見てまいりました。日本におきましては、いにしえより宝物はやおよろずの神、特に人民は大御宝として大切にされてきたところであります。戦後は、それを否定する方向で動き、都市の論理によります田舎の搾取、地方の疲弊を招いているところではないかと思います。
 現在193カ国ある国の中で世界で最も古く長い歴史を有する日本の最古の歴史書、古事記はあらゆるものを神として、大切なものとする考え方で自然や人の営みをとらえております。そういう点では全てが宝でございます。そういう点で、改めて田舎の宝を取り戻すということの認識が必要だと痛感したところでございます。
 きょうの高知新聞には、「高知家の食卓」県民総選挙の結果が発表されておりますけれども、我が中土佐町から3つ、風工房、黒潮工房、黒潮本陣の3店舗が選ばれております。宝が評価をされたということで喜ばしい限りだと思います。なお一層の活躍を祈念いたしたいと思います。
 そういう視点に立ちまして、8つの選挙公約を掲げて立候補させていただきました。その中で1つ、かつお学講座創設を提案しております。
 カツオをテーマとした講座を設け、修了者に認定書交付という内容のものでございます。これは、カツオの一本釣り漁業は久礼が発祥の地ということをお聞きし、また毎年かつお祭りとして町内外からたくさんの方々をお招きをしているということからも、カツオに関する知識やさまざまなノウハウを久礼ならではという視点で広くアピールしていただければと思うところからでございます。
 中土佐町は、鰹乃國として売り出しておりまして、見識ある方がたくさんおいでます。そういった中で、例えば高知大学など大学と連携するなどして、地場産業の久礼の酒蔵が醸造いたします地酒との組み合わせを含め、知的レベル等付加価値を高めていくことが中土佐町の地位を高める方法ではないかと思うところでございます。
  過日、企画ど久礼もん企業組合の地域づくり総務大臣表彰受賞記念祝賀会があり、私も出席させていただいたところでございますが、そこで感心をいたしましたのは、乾杯が日本酒でございました。日本酒ですので地酒だと思うところで、それならば久礼の西岡酒造がつくられたお酒ではないかと思います。地場産業の育成という視点からも、乾杯を日本酒で行うことを積極的に推進していただき、可能ならば地酒乾杯条例、残念ながら佐川町が第1号ということで負けたと思いますけれども、地酒乾杯条例の制定を望むものであります。
 県内34市町村で14市町村で18の酒蔵があるというふうにお伺いしております。その中に我が中土佐町も酒蔵がございます。酒と魚、この組み合わせでカツオと地酒の相乗効果を生み、中土佐町の活性化を図る取り組みの方向性についてお伺いをいたします。
 遍路道を通じた四国八十八カ所ネットワーク化を公約に掲げたところでございます。ことしは弘法大師が四国八十八カ所霊場を開きまして1,200年の年だということで、88カ所のお寺を中心に盛り上がっておりまして、遍路道を専門に研究する大学もあるというふうにお聞きしております。88カ所及び遍路道を世界遺産にという運動も起きているところでございます。
 久礼の地におきましても、歴史遺産として久礼小学校に戦国時代、天正19年の元号が刻まれた遍路道の碑がございます。お遍路さんの事実を記すものとして非常に貴重な資料となるものでございます。
 余談ですが、社会福祉に携わった者として、このお遍路さん、これは日本の独特の社会福祉ではないかと思います。
 そうした事実がある中で、四国内の自治体等が連携し、世界に仏教文化を通じた交流の遺産として情報発信ができるものであり、中土佐町もぜひそうした視点でネットワーク化に取り組んでいただきたいと考えるところでございます。
 幸いにして、先輩議員でもあります副議長、林勇作議員は、その道の県下の第一人者でもあり、林議員のお知恵もおかりしながら取り組んでいけば成果は上がるものと期待しているところでございます。情報発信という点でも取り組む意味は大きいと思います。関係部局にお伺いをいたします。
 選挙活動を通じて、ふるさとの衰退を改めて感じたところでございます。「賑わいは幼き頃の思い出となりてただずむまちは淋しき」と短歌でよませていただきました。あと10年もいたしますと、町はさま変わりをいたします。少なくとも少子高齢対策が、その効果が早急に見込めない以上、今の20代、30代に頑張っていただいて、次の日本、中土佐町を支えるしかないということではないかと思います。
 そこでお伺いいたします。50年先の中土佐町の人口推計を調査していただき、若者の意欲の喚起を促す材料をともに探りたいと考えるところでございます。先だって、教育長は毎年100名ほどの人口が減っているというお話もいただきました。このままでいきますと大変な状況になるんではないかなと思います。
 現在の合計特殊出生率でいきますと、西暦3500年には、我々日本人の血を引いた民族がこの地球上からいなくなるという数値もあります。
 今、何といいましても次の日本をつくっていく若者たちの踏ん張りどころでございます。将来を見据えた取り組みが急がれるところでございます。未来を見据えた町組織の再編の取り組みについて、いかがお考えかお伺いをいたします。
 中土佐町には森林面積90%、大野見を中心に森林がたくさんございます。今、原発をめぐりまして自然エネルギー、再生可能な循環型エネルギーの対策が叫ばれております。その中で木材を活用したエネルギーの開発が大きな課題であり、この森林資源は大きな資源でもあります。中土佐町におきましてもバイオマスエネルギーとしての取り組み、ペレット産業の誘致等の対応が図れないのか関係部局にお伺いをいたします。
 ふるさとに恩返しをしたいということで、冒頭申し上げました、私昨年9月に大学に進学して以来44年ぶりに上ノ加江に帰ってまいりましたが、最初かなりのギャップを感じたところでございます。ハード面やソフト面のさまざまなギャップ、情報のギャップでございます。
 サービスで高知では、生活しますとさまざまなサービスがすぐ手に入り享受することができますが、上ノ加江ではなかなかそれは不自由しております。中でも情報のギャップには大変苦労いたしました。
 インターネットや携帯電話など都会では当たり前のことが、電波が通じない我が家の場所でありまして、なかなかそれができないということで、かなり困惑をしたところでございます。今は、やっとインターネットにつなぐことができまして、ホームページを開設してフェイスブック、メール等で情報のやりとりができるようになりました。せんだっても国会議員さんから、私のフェイスブック見ています、よく中土佐町の情報を発信していただいていますねということでお声もいただいたところでございます。
 情報は大変重要でございます。戦前、日本が敗れたのも情報戦によるものがございます。戦後も同じに情報が大事です。幸い現代社会ではインターネットによって瞬時に世界中の情報が入り、また中土佐町の情報も駆け回るということでございます。情報の受発信が可能となっております。
 情報の過疎の改善につきましては、私も公約で掲げたところでありますが、町長の公約にも、超高速インターネットを全世帯に整備となっており、心強いものがございます。その完備につきまして、ロードマップをご提示いただきたいところでございます。よろしくお願いします。
 でき得るなら、中土佐町の周辺部から取り組んでいただければと願うところでございます。周辺部の情報伝達手段はかなり支障があり、限られるところでございまして、その改善が急がれるところでもあります。そして、インターネットの整備により中土佐町の発信と新たな対応の検討もお願いする次第でございます。
 上ノ加江のハード整備についてお伺いをいたします。いろいろな声がございました。その中で、上ノ加江での整備を願う声といたしまして、津波避難タワーや上ノ加江公民館の整備の声がございました。町長に整備の方針に関する方針をお伺いいたします。
 公民館に避難タワーの機能をあわせ持つ施設整備もある得るのではないかと思うところでございます。お考えをお伺いいたします。
 田舎で暮らせる仕組み、その一つに日用品や移動手段の問題がございます。生活必需品がすぐ手に入らない、行きたいのに交通手段がない、過疎、高齢社会の共通の課題でございます。町行政組織は住民の生活を守るための組織であります。過疎化、高齢化のために商行為、いわゆる商売が成り立たない、そのために生活必需品などの入手が困難で、生活に支障が出てきている中で生活を可能とする仕組みをさまざまな手当てを講じてつくり上げていくことが今日的な課題であります。地域で暮らすための課題を探り、解決の手立てを関係部局で行うことを要請いたします。
 正しい歴史認識を持ち、世界に通用する人材の育成の支援を公約としたところでございます。私は、歴史を自己のテーマとしているところから、日本に課せられたさまざまな課題について調査、研究をしてまいりました。そこで言えることの一つ、かの国が言う正しい歴史認識とは、かの国とは戦争したことがないという事実でございます。
 日本の敗戦は昭和20年、大韓民国は昭和23年、中国と略される中華人民共和国は昭和24年に建国された60有余年の歴史しかない国であります。そういう点で肝心なことは、かの国に侵略をしたこともないし、戦争したこともないということです。昭和20年に負けて、23年、24年にできた国とどうやって戦争ができるのでしょう。あの地で紛争した事実はございますが、あの国とはやったことはございません。つまりかの国は、最初からうそを言っているということになります。そしてありもしない、いわゆる日本軍による性奴隷という虚偽を世界にばらまこうとしていることであります。
 世界に通用する人材の育成とは、人権を正しくとらえる人ということであり、こうしたいわれなき差別を平気で主張する、また、うのみにする人間を育ててはなりません。そうした意味においても、かの国の主張するこのいわゆる従軍慰安婦問題は、日本国民に対する重大な人権侵害であります。既にアメリカでは、韓国系米国人からいじめを受けているという人権侵害事件の報道もなされております。何の関係もない子供たちです。ゆゆしき事態ではないかと思います。
 この問題は2月20日の衆議院予算委員会でも取り上げられたところでもあり、アメリカでは日系の人たちが設置された慰安婦像の撤去の訴訟を行うということでもございます。軍、慰安婦はたくさんの識者の研究や、まっとうな当時の軍人たちの証言により捏造だと証明されているところであり、それにもかかわらず、いまだに国際社会に虚偽事項を流布することは日本人に対する重大な国際的差別事件だとして、人権問題のテーマとして取り組んでいただきたいと考えるところでございます。
 慰安婦問題をさも事実であったかのごとくとらえ、女性の人権問題と主張される方もおいでますが、事実が捏造されたこの問題は、女性から見て、お腹を痛めた我が子が性犯罪者であるというレッテルを張られることであり、不当にいやしめる行為であります。それをかの国は日本人を未来永劫にわたり人類の恥さらしとして非難し続けるというものであり、私たち日本国民にとっては許しがたい差別、人権侵害の問題だととらえるのが正しい真実ではないかと思います。
 余りにもひどいかの国の主張に対し、かの国には人権思想がないのではないかと感ずる次第でもあります。そういう意味で正しい歴史認識、正しい人権問題を学ぶ事例だと思います。
 日本は世界で最初に人種差別撤廃提案を大正8年のパリ講和条約で行った国で、ユダヤ人差別を拒否した国でもございます。本来、人権に関しては、するどい感性を持つ国民であると思います。人権の原点、これは「わやにすなや、なめたらいかんぜよ」であります。それはお互いを思いやることでもあります。グローバル化の今日、人権問題は特に国際人として求められる資質であり、関係部局の取り組む姿勢についてお伺いをいたします。
 スポーツ振興についてお伺いいたします。
 昨年、大変うれしいニュースが日本中をわかしました。滝川クリステルの「お・も・て・な・し」、おもてなしに評されるパフォーマンスで2020年の東京オリンピック招致が決定いたしました。あと6年後になります。
 そこでお伺いをいたします。中土佐町におきましてもスポーツの振興を強力に行い、オリンピック出場選手の実現ができないかお伺いをいたします。
 障害の有無にかかわらず、その可能性を秘めた子供がいないか、いれば育成に力を注ぐのも手ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 冬季五輪ソチ大会パラリンピックもやっておりますが、ここでも数々のドラマや感動があり、選手を出した地元では応援等大騒ぎでございました。我が中土佐町にもそういった夢やロマンが欲しいところでございます。
 あわせて東京オリンピックの外国のお客様の中土佐町への来訪策の検討や東京オリンピックを見にいこうという目標を立て、町民を意識づけ、元気づける施策化を図るお考えはないかお伺いいたします。
 地域活動を通じまして、議会に対する不信感を多くの町民の方々からいただきました。議会が何をしているのかわからない、正常な議会活動に戻してほしいと訴えられました。これは、私自身への警鐘でもございます。その多くは、町民とのコミュニケーションの不足、情報伝達手法の問題ではないかと思うところでございます。直接対話は当然のことで、私も政治を目指して後援会会報を作成し、町民の声を拾ってまいりました。
 物事の解決には政治の力を結集しないとできないことが多くあります。政治不信を招くことは解決できないことをふやすだけのことでございます。「信なくば立たず」、政治は信頼がなくては成り立ちません。議会のあり方について、町民の皆さんに不信感を招くことのない議会運営が行われることが大切であり、そのことが政治に対する信頼を取り戻すことだと考えます。
 議長に議会運営の改革を強く訴えるとともに、議会の広報手段として、超高速インターネットを通じて議会中の放送を行うことも方法の一つだと考えます。高知県議会や高知市議会等では、本会議の様子をケーブルテレビで生中継しておりますが、同じように生中継し、議会の様子を広く情報発信していくことも検討すべきではないかと思います。議会広報のあり方について、町長のお考えをお伺いいたします。
 今回、議員として議席をいただきまして初めて議場に入らせていただいたところでございますが、議場に日本国旗が掲揚されておりません。私が勤務しておりました高知市役所では、庁舎はもちろんのこと議場におきましても、平成24年、論議の末に国旗を掲揚することになりました。
 日本国憲法に基づく国旗及び国歌に関する法律に定められた国旗であります。日本国であれば当たり前のことであり、町旗とあわせて掲揚すべきであります。議長に掲揚の要請をいたします。
 地域を回らせていただきまして、たくさんの声をいただきました。そして思うところは、行政は住民の声を必ずしも反映するようにはなっていないということでございます。これは、私が行政マンとして35年にわたって経験したことを改めて実証することにもなったところですが、住民自治とはいいながらも、その本質は、国が決めてまいりました一律の制度を執行しているために、住民ニーズに必ずしも合ったものにはなっていないのではないかと思うところでございます。
 さまざまな住民の声が政治として中土佐町議会に反映され、その得た結論が中土佐町民に行政サービスとして享受される。その過程に何らかの課題が残されているから、さまざまな行政サービスがありながら、満足感に満たされないということにつながっているのではないかと思います。
 田舎で生活ができる仕組みを政治の力でつくる、まさにこのことが政治の領域の仕事でございます。その政治に信頼がないと実現がおぼつかない分野でもあります。その実現のためにも政治を取り戻す必要がございます。そういう点で、現行の統治機構は制度疲労に陥り、統治機能が限界に来ているのではないかと考えます。
 住民の意見を集約し、町運営の意思とするのは議会です。その意思決定されたものが町行政として執行される、これが本来の姿ではないかと思います。「口舌の徒」にならないよう自戒を込めながら、住民ニーズに沿った町運営のあり方についてご検討、お互い執行部と議会で検討してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。
 最後に、今回の町長選挙についてお伺いをいたします。
 町議会議員選挙は定員ちょうどの立候補であり、投票行為は行われていないところですが、町長選挙につきましては、池田町長と合わせまして2人の方が立候補され、結果、2,800票余りで池田町長が三選されたところでございます。が、その内実を分析させていただきますと、投票率66%、4,300人余りの投票行動の中で池田批判が1,400票余りあったということは、投票意思のあった者の3割強の町民が池田町政にノーという表明をしたということです。これに無投票者の中の無言の抵抗をある程度加味すると、相当数の批判者がいるということではないかと思うところです。
 池田町長の能力、2期8年の実績から判断して、意外なほどの反対票ではないかと拝察する次第でございます。今後の町運営におきまして、執行部と議会は、よく言われる車の両輪として、ともに町政発展のためにタッグを組んで取り組む必要があると感じるところでございます。
 町政の重要課題でございます庁舎移転問題や行政報告でも述べられております久礼新港後背地整備計画等さまざまな課題が控えております。
 「民はよらしむべし知らしむべからず」ではなりません。池田与党の一員として議会にその意思を図りながら進めていただくことを提案したいと思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。
 以上で第1問を終わらせていただきます。

(「議長」と挙手する者あり)

議長(岡伊三男君)
 町長、池田洋光君。

町長(池田洋光君)
 全部で12項目という大変多岐にわたるご質問をいただきました。それぞれに今、議員のご質問の要旨をとらまえますと、もっともであろうと思うところもございます。しっかりと全てに答えられるかどうかわかりませんけれども、ご答弁をさせていただきます。
 まず、第1点目のかつお学の講座の創設であります。中土佐町が土佐の一本釣りのふるさととして全国に知れ渡るようになりましたのは、何といいましても故青柳裕介先生の「土佐の一本釣り」、あの漫画の物語でございます。この物語は、昭和51年から平成3年まで延々16年にわたる連載がございまして、私もいろいろと皆さんいろいろな方に会うわけでありますが、特にびっくりいたしますのは、国の役人が非常に、この青柳裕介の「土佐の一本釣り」をよく見られたという方が多いということに実は驚きを覚えたことがございます。今から約9年前に町長に就任をして、国のほうにもいろいろなところに出ておりますけれども、「ああ、よく見ましたよ」ということで、こういう立派なキャリアの方があの漫画を見られておったのかなということにつきまして驚きを覚えるとともに、改めてそういうマスメディアに出ることの重大さ、重要さというのを感じたところでございます。
 また、現在、副議長をされております林議員におかれましては、カツオ漁業史というのも編さんをされて、立派な本が本町にあるわけでございますけれども、こういった本町の文化、本当にすばらしいものであろうと思いますので、これを後世に伝えていく、そして同時に中土佐町のPRのために大いに活用するということは、非常に重要であろうと思っております。
 カツオ祭りにつきましても、平成2年に始めましたが、ことしは25回目、はや四半世紀がたとうとしております。これも非常に大きなPRになっておりますし、また、平成元年、時の竹下総理のときにふるさと創生資金というのがありまして、本町におきましても1億円で純金のカツオを制作いたしまして、それで全国にPRをしたというところがございます。今そのレプリカが町内に残っておるところでございますけれども、大正町のあの隣の空き店舗を活用したところにございます。私自身も大きな思い出でありますけれども、こういったカツオを主人公としたまちづくりを旧中土佐町時代から進めておりますので、議員がご指摘されますように、まさに我々の誇りであり文化であるこのカツオについても、今後ともPRの仕方というのを、またご指導も賜りながら大いに考えていくべきではないかと思っております。
 それと同時に、酒・魚と申しますように、やはりカツオといいますのは日本酒と非常によく合うわけでございます。本町には西岡酒造という県下最古の、現存する酒蔵として、建物として一番古い酒蔵がございます。これをしっかりとPRするということも非常に重要ではないかと思っております。
 さきのいわゆる、ど久礼もんの授賞式の祝賀会のこともございましたが、中土佐町の商工会におきましては、地酒で乾杯ということを常に、これまでも行ってきております。このことを町全体に広げていくというのは非常に重要ではないかなというふうに私も考えるところでございますので、また議員各位あるいはまた町民の皆さんのご賛同をいただきましたら、ぜひそういう中土佐町での宴会事については、地酒で乾杯するぜよということを前向きに行うような取り組みをしてまいりたいと考えております。
 次に、インターネットの推進でございますけれども、まさに今、中土佐町が遅れてまいりました超高速ブロードバンド整備を行うようになっておりまして、STNetさんがこれをとり行うようになっておりますけれども、これは、インターネットと、それからいわゆる光電話、そしてケーブルテレビ、こういうもの3つが一体になっておりますが、より速く、瞬時に中土佐町の情報を全世界に発信ができる、そういうツールとしてのインターネットの活用というのは非常に重要であろうと思っております。
 ソーシャルネットワークサービスが、SNSというのが今非常に盛んでございますけれども、フェイスブックとかツイッターとかミクシーとかいろいろなものがありますけれども、これをやはりしっかりと活用しなければならんというふうに私も思っておりまして、そのことにつきましては、企画のほうで今一生懸命取り組んでおるところでございます。
 次に、上ノ加江のハード整備でございますけれども、このことにつきましては、上ノ加江の皆さんから、自主防を含めたくさんの方からご要望をいただいておるところでございます。現在の上ノ加江の公民館につきましては、昭和46年の建築でございまして、これまで合併してからいろいろと改修も行ってきておるところでございますが、基本的には耐震構造になっていないということで、問題のある建物となっております。
 そこで、これをどう活用していくかということにつきましては、昨年でございますけれども、上ノ加江の公民館の運営委員会の皆さんに建てかえについてのご要望もいただきました。あわせて避難場所でありますとか、避難場所であるような高い建物という話あるいは全く津波の影響を受けない高台の移転ということもいただいたところでございますけれども、実際に上ノ加江の地区につきましては、理論上、避難困難地がないというような形になってございまして、現在、上ノ加江は平成16年より漁業集落環境整備事業ということで、水産庁の事業をいただいて避難道の整備、避難場所の整備、これを行っております。そういったこととあわせまして、最悪津波が来たら逃げるということを考えると同時に、公民館の機能というものを考えたときに、住民の皆さんの利便性、これを第一義に考えるべきではないかというふうに思っておるところでもございます。
 実際に選挙の投票場所にもなるわけでございまして、そういうことも全部加味して、住民の皆さんのご意見をしっかり伺いながら、あそこに浸水区域であるけれども、木のぬくもりのある、皆さんが集いやすい建物をつくるのか、あるいはまた要塞のような建物をつくるのか、そういうことについて深い議論を今後とも進めながら、私の考えといたしましては、この二、三年のうちに新しい上ノ加江の公民館の建てかえをしていきたいと考えておるところでございます。
 次でございますけれども、インターネットを活用した議会広報のあり方についてでございますが、これも先ほども申し上げましたように、中土佐町のこの議会の内容につきましては、現在のところ、音声のみの放送は中土佐庁舎あるいは大野見庁舎で行っておるところでございますが、やはりもっと映像とともに配信をしていくということが必要であると思います。ケーブルテレビにつきましては、お隣須崎市にございますよさこいケーブルさん、これと協議もしておるところでございますが、よさこいケーブルさんは、県議会とそれから須崎市、土佐市、この中継を行っておるところでございまして、本町の放送をするとなりますと、機材等の更新あるいは増設、そういうものをしなければなりませんので、そのことにつきまして、しっかりとこれから議論を構築して、できるだけ速やかに、私はケーブルテレビでの配信、これができたらいいなというふうに考えておりまして、現在、企画課にそのことの業務を命じておるところでございます。
 あとインターネットにつきましては、いろいろな形で県下の市町村もやられておるわけでありますけれども、土佐清水市におきましては割と簡単なやり方、あるいはちょっとお金をかけたのは香美市等々がやられておりますけれども、こちらのほうが取り組みは早いのかなというふうに思っております。
 ただ、いずれにいたしましてもお金を要するわけでございますし、また住民の皆様の中でどれくらいの方がこの中継を見てくださるかということについては、インターネットなのかケーブルテレビなのか、あるいはまたケーブルテレビであれば、特に久礼地区において、ケーブルテレビに加入しないと見れないというような状況もございますので、そういうどれだけの受益者がおいでるかということもあわせて検討して、この問題につきましては、近い将来といいますか、私は2年ぐらいの間に協議をして、すぐに取りかかれるようにしていきたいというふうに思うところでございます。
 次に、役場のガバナンスのことが問われました。まさに議員がご指摘をされるところでございまして、「信なくば立たず」という孔子が政治を行う上で非常に大切だと挙げておることについて、軍備があり、そして食生活があり、何といいましても民衆の信頼、これが一番大切だというふうに言われております。まさに民の信頼なくして政治は成り立たないと思っておりますので、住民の皆さんにできるだけ、今中土佐町はどういう方向に向かおうとしておるのかということにつきましては、この議会での、議場での議論ももちろんでございますけれども、行政のいわゆる住民との懇談会でありますとか、さまざまな機会を通じて、今後とも住民の皆さんのご意見に真摯に耳を傾けてまいりたいと、このように考えております。
 そして、最後でございますが、選挙のことでございます。確かに投票率は約66%と、今回は合併後3回目の選挙の中で最も低くなっております。そのことの要因の一つには、議員の皆さんの選挙が無投票に終わった。そのことによる投票率の低下ということもあったかもしれませんし、また、私に対する不信感、こういうのもあったかもしれません。
 世の中の法則というのはたくさんあるようでございますけれども、イタリアの経済学者のパレートという方がパレートの法則というのを言われておりまして、2対6対2というのがあって、いわゆる2の人が世の中をリードしておって、あと2の方がそれに反対しておって、そのほかの方が6割いるという話もございますが、今回の投票結果を見てみますと、確かにご批判というのもよくわかりますが、一応3分の2の投票者の皆さんのご信任をいただいたということでございますので、私は大変評価をいただいておると思っております。
 また、投票行動に移らなかった方につきましても、批判もあろうと思いますし、大丈夫だろうというのもあろうと思います。これは、しっかりとしたことはわかりませんけれども、私は今回の批判票につきましても真摯に受けとめております。
 ことしはうま年で、私年男ということを申し上げましたが、いわゆる歴が一周するわけでありまして、まさに3期目といえども、私は初心に返って、真摯に住民の皆さんのお声に耳を傾け、また議会の議員の皆さんのご意見にも耳を傾けて、ともに力を合わせて新しい中土佐町をつくってまいりたいと決意を新たにいたしておりますので、どうか今後とものご指導をよろしくお願いを申し上げまして、答弁にかえさせていただきます。

(「議長」と挙手する者あり)

議長(岡伊三男君)
 池田洋光君。

町長(池田洋光君)
 私へのご質問ではございませんけれども、従軍慰安婦の問題、人権問題がございました。このことについては、教育長からもご答弁を賜りたいというふうに思っておりますけれども、大変大きな問題でございます。重い問題でもございまして、もうこれは日本国内のみならず、今議員がご指摘をされたように国際的な問題でございます。ただ、私はその時代にまだ生を受けておらないわけでございますが、近代国家の三大要素というのは、やはり主権が国民にあるということと、領土、国土があるということと、そして民衆、民がいるということ、この3つであります。その中におきまして、日本国という固有の独立国家、この尊厳をしっかりと守っていくということは、当然日本国民であればやっていかなければならんし、郷土を愛する気持ちというのを持ち続けなければならないと思っております。
 今、ソチでオリンピックに次ぐパラリンピックが行われておりまして、非常にけさもニュースで朗報が参っておりますけれども、やはり彼らは自分との戦いであるとともに、日本という国を背負って一生懸命戦っております。これは戦争ということではなしに、やはり国を思う気持ちというのは非常に重要であろうと思いますので、私は、我々の先輩方が、先祖が営々と築いてきたこの日本の国ということを、固有の独立した国家としてしっかりと今後も存続できるように、個人的にも、また町長という立場もございますけれども、それは負ってまいりたいと思っております。
 したがいまして、この問題につきましては、まだまだ大きな議論があろうと思いますけれども、私の見解としては、そういうところでございます。

議長(岡伊三男君)
 企画課長、平田政人君。

企画課長(平田政人君)
 多岐にわたる質問で、私ども企画課で回答する部分を何点か回答させていただきます。
 まず、四国八十八カ所ネットワーク化の参加についてですが、町内には当然札所がございません。議員もご存じのとおり遍路道が2本ほどございます。本町は、平成22年3月に設立されました四国八十八カ所霊場と遍路道世界遺産登録推進協議会、これのほうに当初より加入はしております。この協議会のほうの会長は四国経済連合会会長、副会長に四国4県の知事、構成員を四国4県及び57市町村、大学や経済団体、NPO等とする団体となっております。これらの協議会では、世界遺産登録に向け各部会を設けて活動を行っております。
 本町におきましても、資産の保護措置及び受け入れ態勢の整備部会として参加をしております。平成25年度には活動のありました受け入れ態勢の整備部会の内容といたしまして、案内標識の整備、遍路道周辺のトイレマップについて意見交換を行い、トイレマップについては、現在公開に向けて準備を進めております。部会に関しましては年数回ほど開催されており、その中で、また意見交換等もしていきたいと思っております。
 続きましてインターネットの推進、町長のほうからも答弁がありましたが、ロードマップに関しましては、現在の最新の工程表をいただいていますので、その分また会議終了後、提示できると思います。
 それと、生活対策としての日用品とか移動手段の部分になります。いわゆる交通弱者に対する移動手段の確保といたしましては、平成23年度より生活交通の確保としての調査及び意見交換を行いました。平成25年度に久礼地区と大野見地区へ地域内のフィーダー線ということで、6路線の試験運行を行って、現在、本格運行で走らせております。また、その他平成22年度より高齢者等外出支援、路線バス無料化とか、福祉タクシー事業も行っており、既存の公共交通との調整を図り、今後も地域調査等も行い、地域に即した、より使い勝手のいい生活交通の確保を考えていきたいと思っています。
 以上です。

議長(岡伊三男君)
 教育長、中城守君。

教育長(中城守君)
 ご質問の教育委員会にかかわるところ2点お答えをしたいと思います。1点目は、過疎少子化対策でございますけれども、佐竹議員の提案の中にございましたように、若者たちの踏ん張りどころということがございましたので、そういう意味では産業基盤の整備だとか経済対策、あるいは町長が報告しましたように、若者の定住を目指した住宅だとかということが基本的に非常に大事なことだというふうに思いますが、教育委員会としても、それにかかわって幾つかのことを現在しておりますので、ここで申し上げます。
 人口につきましては、佐竹議員も先ほど申しておりましたように、現在7,600人ほどでございますけれども、年間で100人ほど減っております。単純に計算しますと、50年後は5,000人減るということになります。子供たちは現在462名、学齢期の子がおりますけれども、毎年20人余り減っております。単純に計算しますと、50年で1,000人減るということになります。そういうふうに直線的には減りませんけれども、少なくても50年後、中土佐町の人口は間違いなく半減している、そして子供たちは大変少なくなっている、ゆゆしき事態になっていることは間違いありません。
 現在、教育委員会では中土佐町の教育行政の重点施策を幾つか挙げておりますが、その中の一つとして、ふるさと教育の推進に取り組んでいます。ふるさと教育というのは、本町の子供たちに自分の生まれ育った町や地域に誇りを持ってほしい、将来何らかの形で町外に出ても、中土佐町を支える、そういう子供になってほしいということで、現在取り組んでおります。内容は、低学年から中3に至るまでさまざまな交流体験の学習を実施したり、地域住民との交流学習、それから社会体験学習あるいは職場体験学習、また2点目として伝統文化の継承学習ということで、久礼中学校の竹練り、上ノ加江中学校の松尾神社の練り、大野見中学校の浦安の舞、天神宮の花取り、それから上ノ加江小学校の上ノ加江広野神社の花取り、それから大野見小学校の三番叟等、伝統文化を学校の子供たちが継承していくという学習をしております。
 3点目に、中土佐町の昔話を現在つくっておりまして、第2集です。もう1集は昨年度発刊しておりますが、あわせて子供版歴史集というのを発刊しております。また、子供版の歴史マップというのもつくっておりましたが、そういうものを使って、それぞれの学校でふるさと学習をしております。そして、最後に重要文化的景観の学習ということで、これからしようというふうに、いわゆる子供たちのそういう意識づくりをしていこうという学習に取り組んでおります。
 あわせて、これは現在池田町長のところで行っておりますが、子育て支援政策というのをやっておりまして、保育料の減免、中学校3年までの医療費無料化、それから通学費、給食費の補助、それから放課後学習教室では学童保育の実施というふうなことをやっております。これが過疎・少子化対策の教育委員会の取り組みであります。
 2点目でございますが、人権問題のところで従軍慰安婦の問題ですけれども、従軍慰安婦の問題につきましては、小学校、中学校の日本史だとか世界史だとか、いわゆる歴史の教科書に記載はありません。ないということは、来年で戦後70年になるわけですけれども、それだけ複雑な国際的な問題が絡んでいるということですね。子供たちの発達段階を考えると、小・中学でそのことを学ぶことはまだ早いということでありましょうか、出ておりません。
 この従軍慰安婦の問題は、ご提案のとおり、私たちは人権問題だと理解しております。ただ、人権問題というのが国家間の人権問題というよりは、むしろ女性に対する人権問題だというふうに私はとらえております。
 佐竹議員のご意見も日本の中にはあります。また、1993年8月4日に宮沢改造内閣の河野洋平内閣官房長官が発表した談話、いわゆる従軍慰安婦に関する河野内閣官房長官談話というのがございますが、これは当時の内閣の意思として発表されましたけれども、閣議決定はされていないという内容ですけれども、概略を言いますと、慰安所の設置は日本軍が要請し、直接・関節に関与したこと、慰安婦の募集については軍の要請を受けた業者、日本人とか朝鮮人が主にこれに当たったが、その場合も甘言・強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、さらに官憲等が直接これに加担したこともあったこと、慰安所の生活は強制的な状況のもとで痛ましいものがあったとし、慰安婦の存在を認めたというようなことをいっているわけですけれども、こういう発言等、さまざまな発言がございます。
 私は、中土佐町教育長という立場であるわけですけれども、日本人も韓国人も当時、どのように女性を扱ったか、今もその双方がその延長線上で犠牲者たちを政治道具として扱っていないか、それぞれ我が身を振り返ることが出発点であって、そこから歴史の真実というものが見えてくるるというふうに考えています。
 他国の人たち、それからもちろん国民等もそうですけれども、対話を重ねる努力をすることによって、落ち着いて議論をするということが非常に大事なことではないかと思います。私たちには教育基本法というものが憲法に基づいてございますけれども、教育基本法の目的は、教育は人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならないと書いてありますが、その目的を達成するための5つの目標がございますが、5番目にこういうことが書いてあります。
 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、これは町長が言われたことですね。他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うということが教育基本法の目標に書かれてあります。
 日本人は、何か一つの正解を求めて、それに修練していく教育ということを随分力を入れてやってきたと思うんですけれども、それだけではなくて、違う意見のある方とも地味に長く、建設的に討論をしていく、話し合いをしていくということをこれから重視した教育が必要になってくるのではないかと思っています。

(「議長」と挙手する者あり)

議長(岡伊三男君)
 農林課長、山添岳廣君。

農林課長(山添岳廣君)
 森林資源の活用の部分がございましたので、この部分について回答させていただきます。誘致の部分は、また担当課等がやると思います。
 本町のバイオマス発電の資源を考えた場合、これはやはり未利用材、間伐材が主体になると思います。本町の直近3年間の間伐実績を振り返ってみました。22年の面積が381、23年が554、24年が251haでございます。3年間の平均は395ということになります。さらに25年度、これはまだ見込みでございますが、150ha程度でございまして、3年間の平均の半分なぐらいになってしまうという事実はございます。
 具体的に森林資源の活用につきましては、昨年の4月からこの3月4日までに須崎地区の森林組合が本町の山林から搬出をいたしまして、住友・大阪セメントに搬入をいたしました未利用材の部分が大体500……

議長(岡伊三男君)
 農林課長に申し上げます。
 残り時間が少なくなっていますので、簡潔にお願いをいたします。

農林課長(山添岳廣君)
 あと2分で終わらせます。
 580t程度でございます。ただ、未利用材の部分につきましては、間伐とか皆伐で大きく内容が変わってまいります。また、バイオマス発電を利用する場合には、乾燥施設等の設備も必要となっておりますので、安定した発電を行うためには相当量の材が必要と予想されます。
 また多額の資金であるとか面積も重要でございますので、平成27年には高知県の森林組合連合会であるとか、土佐電鉄のほうが新たな設備をつくるということになっておりますので、こちらの先進事例等を参考にしながら、これからも熟慮しながら対応していかんといかんと考えております。
 ペレットに関しましてもバイオマス発電と同様に資源の問題、それからまたペレットボイラーの普及の割合、これ等々がございまして、またさらに梼原町にも既に民間企業が稼働しておりますので、現時点ではちょっと厳しいのではないかなというのが担当課の意見でございます。
 以上でございます。

議長(岡伊三男君)
 教育次長、山本眞紀君。

教育次長(山本眞紀君)
 スポーツ振興についてでございますが、中土佐町でもパラリンピックに以前、久川さんが出場されております。広報でも紹介されました岡田晃平君も小学生ゴルフプレーヤーとして嘱望されております。2016年、リオデジャネイロからゴルフが正式種目となっております。
 教育委員会といたしましては、中学校の部活動や鰹乃國のスポーツクラブ等を通じまして、体育振興、スポーツ振興を図っていきたいと思います。子供たちにとって夢を持つこと、その夢を実現することの重要性につきまして、オリンピックを通じて普及、啓発を図っていきたいと考えております。
 以上です。

議長(岡伊三男君)
 これで佐竹敏彦君の質問を終わります。
 ここで午後1時15分まで休憩いたします。             (午後 0時10分)


 

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プロフィール

佐竹敏彦(さたけとしひこ)

田舎の宝を取り戻す!

昭和26年7月11日生まれ、上ノ加江小中学校、須崎高等学校、高知大学卒業。高知市役所に35年勤務。

高知市社会福祉協議会の職員としての経験やノウハウを活かし生まれ故郷中土佐町の発展を目指す。

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